さくたろうです。
這えば立て 立てば歩めの親心
親心があるように、株主にも株主心があると思います。
企業それぞれの成長に応じた賛否と提言をする株主の義務心は、必ずやその企業の指針、ベクトルにつながっていくものと思います。
本日は証券コード【7914】共同印刷。
その含み資産とあるべき姿に迫ります。親のような気持ちで。
その資産の全容
直近(2026年7月現在)の情報では、
現金124億
有価証券176億
土地148億
などなど物凄く簡単なところの上記だけで450億付近まで数えます。
そしてこの土地148億は簿価(帳簿価格)となっており、それを時価へ導くと東京小石川の本社付近だけで軽く500億を越えるであろうといったところは過去のyoutubeでも触れたところです。
すると800億は軽く超えた資産を上記3項目だけで数え、今の市場での時価総額475億というのは概ねその資産の半額程度になっているのではないか、と算段することができます。
土地の資産性に注目が集まることろではありますが、ここ5〜10年程度で、投資有価証券が176億円と大幅に増加しているところも凝視に値します。
その有価証券の総量は減少させているものの、値上がりがそれを上回り膨れ上がっているパターンが続いています。
有価証券報告書によると、リクルート株を68万株、スクリーン株を21万株保有しています。それ以外にも多くの政策保有株を有し、いまだに「持株会」といった馴れ合いを通じて株数を増加させるといった自己矛盾とも取れる行動すらとっています。
自己矛盾と僕が述べたのは、その資産効率を目指す市場に身を置きながら、資産(株)を増やしていることで、自らの資産効率を確実に落としているからそのように表現しています。
そのリクルート株は7月現在で1株約12,000円、スクリーン株は1株約19,000円です。
これは本人(共同印刷)が売ろうと思えば売れる資産であり、この2つを売却すると、なんとおおよそ120億の現金をいつでも創出できることとなります。
この他にも有価証券は相当数あります。
実質的なPBRはおそらく0.5倍を切り、PBR1倍達成を公言しながらも、株の売却はゆったりと進め、また物によっては持株会を通じて資産を増やす。
PBRとは無駄な資産を抱えれば抱えるほどに1倍達成が遠のく指標であるはずです。
本気でPBR1倍を達成するつもりであれば、まずはその自己矛盾の改心と、売却の速度をトップギアまで上げることが必要不可欠なはずです。
本業をどうするのか
様々な施策は経営陣も打っていると思います。
印刷業は逆風下であり続け、その中で本業の利益(営業利益)を増加させていくことは相当な難度であるはずです。
これをやってのけるのは他ならぬ経営陣の仕事であり、このために高額な役員報酬をもらってその貴重な席に鎮座しているわけです。
本業の突き抜ける結果や大幅な業態転換による結果も望めず、また上記で述べた資産効率もノロノロ、PBR1倍達成はちょっと私、できるかどうかわかりませんよということであれば、僕であれば「あ、僕はこの席にいてはいけない人材だな」と察して身をひくことと思います。
できる人に代わってもらいたいと思うということです。
ここで株主総会で現経営陣に賛成することは、果たして良心的な親心、株主心と言えるのかを株主は一度思い直してみることが必要だと思います。
ここまで露骨に現金化可能な資産を持った企業の資産PBR1倍未達は、人間で言えばハイハイすらできないようなレベルの経営陣です。
本業をどうするんですか→立って歩けるんですか
資産を売却してPBR1倍を達成してください→ハイハイはできますか
申し訳ないですが、そんなレベルの経営陣ということです。
できないなら、ハイハイだけでもできる人に代わってください、ということです。
問われる「本当の株主責任」
いつの間にか、日本は経済でも世界の後塵を拝する位置に定着してしまいました。
優秀な経営陣を僕は日本製鉄に見ます。
翻ってこういった企業はどうでしょうか。
経営陣と、僕も含めた株主の責任であると痛感します。
席にしがみつく大人にはなりたくないと思います。
僕もサラリーマンですが、僕が必要ないとなれば、潔く去ることで企業が良質な体を保てるということもあり得ます。
経営陣は自らがその重責を全うできるのかどうかを心から考える。
株主はその任命責任と企業を思う親心を兼ね備える。
PBR1倍達成のために経営陣も株主も、目を皿にでもしてBSを凝視する。
この企業はPBR1倍達成はたやすい。
一株純資産は2360円となっています。本質的1株純資産はは3000円を越えるでしょう。
歩む前、立つ前。「這え!」と心で願う親心。
親は色々な責任を抱えて生きているのかもしれません。
