神鋼商事・日鉄物産 どうでしょうか

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さくたろうの考え

こんにちは。さくたろうです。
いやぁー・・・円安が進んでいますね。ここのところ毎日と言っていいほどに、日銀は国債を買っています。
4/20に2250億、4/22に4270億、4/25に7270億、4/26に9210億、4/28に5810億・・・・
簡単にこの分だけ円はバラまかれているわけで、それは円は安くなるよな・・・。

言葉になって届いてはきませんが、これは国策であるので、円安トレンドが続くと考えるべきだと思います。
一日に下手したら1%程度安くなってしまう通貨を、10年もの間持って、年間0.25%しか利回りをもらえない商品(国債)・・・
普通に考えたら買う人なんていないと思います、やはり日銀しか。

きっと将来今よりも安くなってしまう今の現金で、(株を含む)他の資産を買うべきですが、今回は面白いと思った株を2銘柄ピックアウトしたいと思います。
今度父親に会った時に、買うように進めて巻き込みたいと思っています笑

8075 神鋼商事

株は下がるかもしれませんが、さくたろうの経験上、割安株が致命的なダメージとなるようなマイナスをもたらすことはありませんでした。
割安であることがまず第一の条件だと考えています。

この銘柄は今現在PER4.6倍、PBR0.5倍、配当利回り6.6%と、「今の条件が続くのであれば」かなり割安です。
そして神戸製鋼の実質子会社。四季報を見る限り株式の実質35%程度を、神戸製鋼が保有していると考えていいと思います。
このご時世、親会社によるTOBなど実によくある傾向です。
神鋼商事の時価総額は320億くらいなので、最近500億近い純利益を残す、親の神戸製鋼からしてみたら、TOBの検討は一度は頭をよぎるのではないでしょうか。
神鋼商事の最近の純利益は70億強(予定)です。70億利益のうち、他株主に65%流れているので、45億近く・・・
TOBをすれば45億近くの利益上乗せが神戸製鋼からしたら見込めると仮定すれば、神戸製鋼の一年間の純利益程度(500億)をTOBに活用することも有益と思えるのではないでしょうか。
神戸製鋼が実際にTOBをするとなれば必要な金額は、320億×65%×1.5倍(50%プレミアムとして)で300億程度で済むかもしれません。

気がかりなのは
・自己資本比率が17%と低い事
・鉄鋼の価格上昇から下落に転換すれば利益水準が下がる事

上記のリスクは小さくないですが、いざピンチともなれば親の救済がすぐに候補として浮上するというのは、強みだと思います。
一番狙いたいのは「今」のタイミング。たとえば市況が良くて利益を上げている商船三井は、すぐに子会社2社のTOBを決めました。
今出ている利益で、子会社の将来利益を取り込んでおこうと考える親会社は多いです。
鉄も市況が良いですから、市況が良くて利益が出ている(キャッシュがある)今、取り込もうとするかもしれません。

なので、長くても1~2年の短期勝負はいかがかな、と思いました。
(現在価格¥3,620-)

9810 日鉄物産

同じ鉄鋼業界の商社。こちらも割安です。
PERは5.3倍、PBRは0.6倍、配当利回りは6.0%。・・・この利益が続けば、ですが、安い・・・。
日本製鉄の子会社で、株式の34.4%を日本製鉄が保有しています。

純利益は320億(おそらくもっとある)を予定しており、時価総額は1700億です。
規模感は先ほどの神鋼商事の5倍くらいをイメージすればいいのだと思います。

親会社による日鉄商事のTOBを考えると、純利益320億の65%程度の利益取り込みを見込めるとすれば208億。
TOBにて毎年208億の利益+シナジーを、日鉄は見込めるという計算ができます。
かかる費用の想定は時価総額1700億×65%×1.5(50%の買収にかかるプレミアム)にて1650億・・・。
親会社の日鉄の純利益予想を見てみると、・・・なんと5000億以上!!!
先ほどの神戸製鋼よりも調子が良い分、1650億かかりそうなTOBへの決断もしやすいのではとさくたろうは思います。

日鉄の子会社は日鉄物産だけではないのですので、他の規模の小さい子会社(例えば1972三晃金属工業)等も見ています。
しかし日鉄は値段交渉にてトヨタに強気の姿勢を見せたりと、商社である日鉄物産と日鉄との意思疎通はとても大切になってきているのでは、と思います。
日鉄の5000億という利益が一過性であったとしても、子会社の商社である日鉄物産を今買収することは意味があるとも思えますし、また値段交渉等によって今の利益を一過性のものとしないためにも日鉄物産TOBは必要なのでは?と感じます。
(現在価格¥5,310-)

ド素人でも楽しめるのが株式市場

さくたろうはただのどこにでもいるサラリーマンです。なので鉄鋼業界の知識などゼロに等しいです。
そんな人でも想像・妄想・憶測をして「こうなるかも!?」と予想をしています。
その実現可能性は、専門家が見た際には見当違いなものかもしれません。

しかし、たまにその予想が当たることがあり、仮説やプロセスが全くもって間違っていても、結果だけがついてくることもあります。
もちろん結果も予想通りにならないこともあります(予想通りにならないことの方が多いです)。

今回の予想が全て間違っているかもしれません。
しかし後生大事に現金を持っているくらいなら、間違っているかもしれない自分の考えに賭けて観察しているほうが、本当に楽しいと思えるのです。

世の中で何が起こっているのかを見て、自分で勝手に妄想にふける。これ以上の楽しみはありません。

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