バブル崩壊はすぐに来るのか
日経平均が3万にタッチし、その後思惑が交錯する株式市場。
リスクは常に存在する株式市場だが、僕はここで弱気になるべきではないと考える立場です。
本格的に市場が壊れる前に、いったいどんな事が起こっていたのかを、名書「大暴落1929」からもう一度考察したいと思いました。
まず1929年、崩壊前に見られた事象を本から抜粋すると以下の事実が発生していたことがわかります。
・金利が高かった(金融はタイトであった)
・政府、要人は「経済は健全で、下落は問題ない」と発言した
・詐欺師が経済の下落から来る理由で立ち行かなくなり破産した
・激しい上昇と激しい下落を繰り返すようになった
・自社株買いが最大規模に膨らんだ(特にその時代の花形産業で)
・レバレッジのかかった投資信託が人気を博した
・空売り筋は、これでもかと踏み上げにあった
・経済指標は低迷を続けていた(その際株価は下がらなかった)
・貧富の差がかなり激しくなっていた(その後の暴落で差は縮小した)
・銀行の融資はガバガバになっていた
似通うところはかなりある
以上の大暴落前の状況、少し怖く思えるところがあるように感じます。
自社株買いの空前の規模、レバレッジ投信の人気・空売り筋の不利な状況・貧富の差の拡大、、、、
全ての要件が合致しているとは言えませんが、だいぶ条件は整いつつあるとも考えられるように感じます・・・。
何事にも心の準備は良いことです。
しかし、全ての要件が似通っていると言うのには、まだ早い気がします。
一番大きなポイントは、「金利の高さ」と、「金融がタイトだった」と言った当時の事実と、今の違いではないでしょうか。
金利が上がった時、ほぼ全ての要件が整いつつある
正直、だいぶ終盤に近づいている大相場のように思っております。
あとは加熱した相場をなんとかするための金利引き上げと言ったオペレーションが出てきたら、いよいよ大きな下落を想定しておいた
方がいいかな、と考えます。
それを意識した上で、今株式相場等から離れるべきでしょうか?
私は「離れるべきではない」と思います。これも先人達の知識です。
最後まで相場に踏みとどまれるかどうか
一方で先人達は、相場に最後まで(最後のものすごく近くまで)踏みとどまることによって、大きな利益を手にしています。
これは本当に勇気がいることで、ただの「馬鹿者」と紙一重の差です。
安全策でこの段階から「降り」も賢い。決して悪くないし、間違ってもいません。
その上で、ここでリスクを十分に理解した上で、最後の一番大きな上げの部分があると想定し、その部分を積極的に取りに行く。
これが取れるようであれば、大きいと思います。
弱気でいたら、5番街に店は持てない
以前も書いたかもしれませんが、私の好きな言葉です。
弱気でいたら、何も手に入れることはできない。
何でもそんな気がしませんか??仕事でも恋愛でもギャンブルでも。
勘違いして突き進んだ結果、実力以上の結末が待っていた、なんて。
男は勘違いしてナンボ、と言ったことも世の中たくさんあるのかも知れませんし!
リスクを十分に認識した上で、リスクを取る。はたから見たらそれは馬鹿者に映りそう。
いや結果を残さない限り、賢くもないのかも。
今年の相場は、いつもよりリスクを取って、待っているかも知れない大きな最後の上げを取りにいってみたい。
そんなふうに考えています!