こんにちは。さくたろうです。ものすごい米国株の下落ですね。今日は米国株の話をします。
特にナスダックの落ち込みが激しく、完全にとは言わずも、アメリカはほぼ下落相場に突入したと断定してもいいレベルだと感じています。
下落相場とは、基本的に時間が経つにつれて下がっていく相場のことです。
こういう時、友達から「どこまで下がったら買いだろうか?」と良く質問をもらいます。そうですよね。
もし潤沢に資金があれば、下がった後に綺麗に買うことができればその後とても有利になります。
こういった時に、間違っていてもいいので「自分なりのものの見方・考え方」を理論的に持てている人間になりたいです。
結論から言うと、「ダウで23,000ドル近辺・ナスダックで7,000ポイント近辺・S&Pで2,700ポイント近辺」
が目途だとさくたろうは思っています。
ええ!めちゃ下がっている状態で今ダウが31,000ドル近辺・ナスダックが11,500ポイント付近・S&Pが4,000ポイント付近。
率にするとここからさらにダウで26%、ナスで40%、S&Pで33%も下がるのか???と思うようなところです。
しかしさくたろうの考えではそうなっても全くおかしくはないし、それ以上に下がる状況も想定しておかないといけないと思います。
さくたろうの人生でも何でもそうですが、上げよりも下がる時の方が、理論を無視した領域まで暴走して下がることが多いです。
やっぱり、欲望よりも恐怖のほうが人間の感情としては強いのかな???と思います。
米国では株式の50%は個人が持っていると言われているので、現状の下落だけでも、相当個人の資産は痛んでしまっています。
さくたろうも自分の持っている株が下がると、本当に「お金を使っている場合ではない・・」といった感情になります・・・。
(それでも使ってしまっているのですが・・・)
おそらく米国の個人(国民)が資産を減らしていく状況を無理に作り上げていくこともFRB(アメリカの中央銀行)は意図しているのでしょう。
少なくともそんじょそこらの株の下落では今回FRBは助けてくれないでしょう。今までのようには・・・
そう、さくたろうの下落目途の大きな理由は、「FRBのバランスシート縮小」です。
金融引き締めの規模感がすごい
さんざんコロナの際にお金をバラまいてきた中央銀行ですが、とんでもないインフレに出くわしました。
アメリカでは4%を超え雲行きが怪しくなったのが去年の今頃。5%を超えてあれよあれよと7%、今は8%・・・
これはマジでやばいということで、アメリカの中央銀行であるFRBは、この6月からとうとうお金の回収(金融引き締め・バランスシート縮小)に入ります。
まずFRBの資産規模・バランスシートの話をします。
コロナ前までは、FRBの資産はだいたい4兆ドルであった、という規模感でした。
ほんとうにざっくりですが、FRBはそこから5兆ドルをコロナを皮切りにバラまき続け、9兆ドルまできた、という状況です。
そして今回、このインフレを何とかするために、9兆ドルまできたもののうち4兆ドルくらいを回収したいと思っているといった感覚です。
次に具体的にこれから始まる6月からのFRBバランスシート縮小のスピードの話です。
950億ドル(約12兆円)を毎月毎月回収し、計算上それを4年くらい続けるとされています。
その結果上記4兆ドルくらいを回収し、おそらくコロナ前のインフレ率に近づける、といったイメージを持っているのでしょう。
この縮小4兆ドルの規模とスピード感ですが・・・一言でいうとものすごいです。
まず中央銀行が資産を半分近く減らす(金を回収する)というのは聞いたことがないです。
そして日本円に換算して月に12兆円が毎月消えていくというのは、月が経つにつれて確実に資産にダメージを与えます。
その結果本当に4兆ドルが消えるとしたら・・・アメリカは「株の国」ですから、株に確実にダメージを及ぼします。
2017年後半~2018年前半のアメリカの株価
FRBのバランスシートが本当に5兆ドル近辺を目指すとしたら、少なくともその規模感に近い時の株価は確認したいです。
だいたい2017年後半には4.5兆ドルまでの資産規模になっていたので、だいたいその辺りの株価が参考になるかなと思いました。
それが冒頭に述べた「ダウで23,000ドル近辺・ナスダックで7,000ポイント近辺・S&Pで2,700ポイント近辺」です。
しかし本当のところ、ここまで落ちるかも、ここで止まるかも確証はないです。
なぜなら毎月950億ドル(12兆円)ものスピードで資金を回収した試しもないですし、中央銀行の資産を約半分にしたということは経験もないはずだからです。しかしそのくらいすごいことをしないといけないくらい、このインフレ8%オーバーはまずい、ということです。
株価がこんな水準にまで落ちるとしたら、本当に景気はとても悪くならざるを得ないと思います。
何度目かになってしまうが、アメリカは株の国ですから。
中国は不動産の国だとしたら、例えるならその不動産バブルが完全に崩壊するようなものです。
米国株の50%を占めるとされる個人の懐は痛んでしまいます。それを代償としてもインフレを退治したいのでしょう。
いや、個人の懐を痛めつけ、景気後退を起こし、その結果需要を減退させインフレを退治したいのかもしれません。
ちなみにアメリカにとってドルがインフレによってなどで価値を信用されなくなることは、最悪、覇権の終わりを意味します。
アメリカのすべてを失うと言っても過言ではないかもしれません。
それに比べれば、株が30%~40%下がることなどの痛みには耐えられる、ということなのかもしれません。妄想ですが。
まとめ 下限を想定してお金と気持ちを備える
「どこまで下げるんだよこれ!!!」と動揺した状態では、自分の考えが感情に負けてしまうことがあります。
少なくとも「あー、はいはい。まだ下げるのね。やっぱり最悪ここまで続くかもね。」と思えて備えもある状態のほうが、同じ負けている状態だったとしても望ましいはずです。
負けの経験には、さくたろうは少しばかり自信があるもので、2008年も含めてここから本格的に下げていく相場を何度も経験しています。
せめて日本株は耐えてほしいし、緩和を続ける日本がもしかしたら相対的に強いのかもしれません。
しかしアメリカさまの下落に対して無風でいられることは難しいかなと思います。
「ダウで23,000ドル近辺・ナスダックで7,000ポイント近辺・S&Pで2,700ポイント近辺」
そのようにもしなった時には、友達には「そろそろ買おうと思っている」と伝えたいと思っています。