こんにちは。さくたろうです。
唐突ですが、みなさんはお金使いは荒いほうですか???
飲み会にたくさん使う人、絶対におごろうとしなかった上司、カッコよくおごってくれる上司・・様々な人がいますね。
もちろんその時の財布の中にお金が潤沢にあればおごりやすいわけで、その人の性格とあわせてその人の家計は大きな要素となっていると思います。
最近飲み会が多いので、帰り道にふと考えることがあります。
「これは企業でも同じだな。財務と感謝の二つの要素をあわせもって初めて、利益還元できるのだな」
専門商社の還元率が高い
「伯東」という会社をご存じでしょうか。証券コード7433、半導体などを取り扱う専門商社です。
専門商社とは、その分野(伯東の場合は半導体)に特化した卸売業・取次業をしている会社のことです。
*モノを作る、メーカーではない!というのが重要です。
この会社は、最近株価が上がっているのですが、その理由はもちろん業績が良いのもあると思います。
しかしさくたろうが考える一番の大きな理由は「総還元性向100%」を謳っていることにあると思います。
総還元性向の説明ですが、1年で稼いだ利益のうち何%を「配当と自社株買い」に使うか、ということです。
伯東の場合、総還元性向が100%ですから、儲かったお金は全て配当と自社株買いに使う、ということです。
そりゃ株価も上がりますよね・・・
さくたろうなりに考えたのですが、専門商社は、こういった利益還元をしやすい業種なのではと思います。
その理由ですが、
・メーカーのように大きな設備投資がいらない
・メーカーのように作ったモノが売れず、巨額減損となることがない
・小売業のように大きな売り場を持つ必要がない
・扱う分野が限られているので、利益見通しも立てやすい。次年度の見込みも立てやすい。
・総合商社のように大きく展開していないので、総合商社のような巨額減損も少ない
・規模も超巨大ではないので、株主にオーナーが含まれている事が多い。利益還元のメリットがオーナーにも働く。
ということが言えると思いますと。
考えてみると非常に有利な業種とも言えるではないかと思います。
メーカーの減損は、大きなものになると本当に強烈で、規模によっては一度で何千億というものもあります・・・
そういった可能性があれば、考えとして儲かった利益をバンバン還元などとはいかなくなると思います。
また恒常的に売り場にお金がかかる、新鮮な物流を確保しないといけない、などのコストも少ないです。
商品開発なども、おそらく顧客からの要望をメーカーに提案することはあれど、自分で作り上げることもしていません。
これをサラリーマンに例えるならば
「家は賃貸。車も持たずランニングコストが少なく、大きな出費の予定もない、気前の良い夫」です。
おごられやすい!!!からみたい!!!
とはいえメーカーのことも応援したい
一方で、誠実にモノづくりに励む企業もあります。
トヨタ・ホンダ・パナソニックと、日本を支えてきたのはメーカーです。
メーカーの凋落は国家の凋落とつながってしまうのかもしれません。
巨額の設備投資、巨額の減損リスクと戦いながら配当も出し、自社株買いも検討をするメーカーは本当に応援をしたくなります。
羽振りの悪い上司がいたとしても、おごりたくてもおごれない、といった状況なのかもしれません。
株でも社会でも、こういった状況であるときに応援できる人間でありたいものです。
狙い目の専門商社
利益還元に舵を切った際に、大胆な規模で利益還元できる可能性があるのが専門商社の強みですね。
伯東の例からも、そのような可能性のある企業を羅列して終わりにしたいと思います。
・・・伯東をさくたろうは持っていません。しかしめげずに次の伯東を見つけたいと思います!!!
・8098稲畑産業(稲畑オーナー色もあり化学専門商社。還元に積極)
・8012長瀬産業(長瀬色あり化学専門商社。増配等積極。会社規模が大きすぎるか)
・8014蝶理 (繊維専門商社。東レが親会社。最高益更新)
・8141新光商事(北井色。半導体商社。既に自社株買いなどに取り組みあり)