ゴールドの価値を感じる中国・ロシア

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さくたろうの考え

こんにちは。さくたろうです。
だいぶ暖かくなってきましたね。車に乗っていても、暖房を切る時間が多くなってきました。
電気やガソリンを節約してくださいとどこかの首相が発信しておりまして、忠実に守っていきたいと思います。
やることはこちら(国民)もやるので、そちら(首相)もやることをやって欲しいと心から思います。

さて、首相に覚悟があるのかどうかはさておき、ロシアへの民主主義圏からの経済制裁に日本も加わりました。当然です。
素っ裸のままですがロシアに制裁を加えたので、日本もロシアに恨まれる存在となりました。

「外貨準備」はどの国にもあります。ロシアも様々な国のお金を外貨準備として所有しているわけですが、今回はその外貨準備も制裁の対象となりました。
外貨を獲得する時には、相応の対価を相手国に支払い、正当な取引によって成立しているものです。
その外貨を例えばロシアも自国内で所有しているわけではないので、今回のような制裁として、自国外に持つロシアの外貨が、相手国から狙われることになるわけです。

「ふざけんな!ちゃんと対価払ってるんだから俺の金返せ!」と単純になるわけで、今回のロシアは当事者として、そして遠目に見ているだろう中国は後学の知としてこの制裁に対しての感情・そして対策を持ち、考えているはずです。

誰かの貯金は、誰かの借金。

正当な貿易や取引をして獲得したはずの外貨(お金)が急に引き出せなるなると、単純にロシアも困ります。そして恨みます。
困るから制裁なのであって、それで経済的窮地に追い込むことが制裁の目的です。

ここで本質的な理解をしなければいけないことは、私たちも国も、日常で使っている「お金」は、誰かの借金であると言うことです。
例えばさくたろうが必死に働いて手に入れた20万円という紙幣は、日銀の借金(負債)です。
ロシアが獲得した外貨、例えば円も、日本の借金(負債)です。

貯金もそうで、誰かがお金を貯めている反対側には必ず借金をしている側が存在しています。
お金を貯めている側もそのお金を信用しているので貯めていますし、借金をしている側も必ず返すという信用を得ようとします。

貸す人からの信用があればあるほど、借りる側の可能な借金の額も増やすことができ、良い例は日本の外貨の大部分がドルであるということです。
日本はアメリカへの絶対的?信用のもとドルを多額に貯金し(させられ?)、アメリカはその分日本に借金をしています。
「誰かの貯金は、誰かの借金」なのです。

しかしその貯金が急に引き出せなくなったり、その貯金の価値を大幅に減らしてきたらどうでしょうか。
今回の戦争の件ではロシアが貯めてきた貯金を急に引き出せなくしたわけですが、過去そういったことは何度も繰り返されています。
そして戦争が起こらずとも力の強い側からの圧力からの「合意」の名の下、貯金や借金の価値を事実上一方的に減らしてしまう、といったことが歴史上起きています。
そう、その損失を被った国は日本です(プラザ合意)。
この時はドルの価値を合意のもとに半分以下にされてしまい、日本の持つドル資産の価値は半分まで減ることになりました。

そんなもの(他国の通貨)の価値を、未来永劫絶対的に信用できますか???
いや、しろという方が無理です。

では、現在アメリカと敵対する国が取りうる対抗策は何か???
この解は議論が多く、長い時間を要しているところではありますが、さくたろうがもっともしっくり来る考えはやはり、「誰の借金でもないゴールド」を、外国の通貨を買う代わりに、相当量保有することです。

ゴールドを購入してきた中国・ロシア

絶賛急落中のロシアの通貨、ルーブルですが、この先どうなるのでしょうか。

ドル覇権に対抗しようとする国ほど、国として真剣にゴールドと向き合っているように思います。
なぜなら今回のロシアように、実質アメリカからの制裁が起こる可能性がある国ほど、そのリスクと向き合っているからです。

ロシアのゴールド保有量は、2021年の公式データで、約2300トンです。
これはロシアの経済規模(GDP150兆円付近)からすると、かなりの保有と言えるのではないでしょうか。
世界のGDP11位でしかない経済規模の国ロシアが、ゴールドの公的保有量では5位に躍り出ています。
この比較は意味があるかは分かりませんが、GDP2000兆円と言われるアメリカのゴールド保有量が8000トン強です。

今回経済が崩壊する可能性をはらみ、すでにルーブルの価値を大きく毀損していますが、今のルーブルが無価値となるまでもし事が進んでしまった時、ロシアはどうするのでしょうか。
さくたろうの妄想ですが、ここでロシアは、所有するゴールドの信用を使用した手を打ってくるのではないでしょうか。

具体的には、無価値もしくはそれに近いルーブルを実質放棄。そして名前は知りませんが「新ルーブル」を発行。
この新ルーブルに、今ロシアが持っている2300トンのゴールドを裏付けとして使用。新ルーブルはいつでもゴールドに換金可能なシステムとすれば、ゴールドの価値の分だけ通貨としての信用を得る事ができます。
そしてロシアの手元のゴールドが枯渇するまでは少なくとも現体制を維持することができることとなります。
いくらロシアのことを信用できなかったとしても、ゴールドのことは誰もが信用できるからです。

戦争がいつ終結するかはわかりませんが、さくたろうの大胆予想(笑)ではこのシナリオまで見ます。
あのロシアが破綻すると決まった時、誰かの言うことを素直に聞いたりIMFの言いなりになどなりますでしょうか。
さくたろうはそう思いません。
そんなことになれば、欧米諸国、場合によっては中国インドにまで、ここぞとばかりにロシアの資産を買い叩かれ、ロシアは国としての財産を大きく失うことになるからです。
それならば、今まで貯め込んできたゴールドを放出してでも国と通貨を防衛する道を探るのではないでしょうか。

そして事の成り行きを脅威深く?見ている中国。
中国のゴールド保有は約2000トンとなっているがこれは嘘だと思います。実質はアメリカを超える1万トンはあるはず。
中国から国外へのゴールド放出を一切禁止し、政府民間でせっせと貯め込んでいるからです。実質は政府の機関である名称のところでものすごい量を保管しているのでしょう。人民銀行扱いのものが2000トンだというだけだと思います。
中国はロシア以上にドル覇権から抜け出そうとしている立場であるので、そんな国が対抗策を考えていないわけがありません。
ロシアのような急場を凌ぐためのゴールド利用ではなく、ドル経済圏から本格的に抜け出すための信用力として、ゴールドを利用するのではないかと思います。

実際、歴史的に見ても基軸通貨かそれに近い立場の通貨となる際には、その通貨はゴールドの価値を利用している事が多いです。

そして今回のロシアへの制裁を目の当たりにした中国は、おそらくこの後も、時間の許す限りゴールドを貯め込むのではないでしょうか。
次に制裁を受けるのは自国である可能性が高いとなれば、外貨準備で頼るべき先はやはりゴールドとなるわけです。

少なくとも、有事には凍結される、またある時には価値を半額にされる外貨を貯め込む理由はありません。
中国から見れば、もうそんなことはとうの昔にわかっていた事なのかもしれません。

やはりゴールドETFは、外せない

後に続く買い手がいる限り、その投資は成功するというのがさくたろうの思考の原点です。
ロシア・中国が今死に物狂いで欲しいもの、それはゴールドなのではないでしょうか。

そしてゴールドETFのどのチャートでもパーフェクト・オーダーが形成されています。
個人としては、やはり証券コード1326(SPDRゴールドシェア)現在価格¥20,850-にて防衛を図ろうと考えています。

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