みなさんこんにちは。さくたろうです。
大好きな中村主水さん、いや藤田まことのセリフを題名にしてみました。
ロシアよ。さくたろうには聞こえる・・・。
「聞こえてるのは、てめえから流れる血の音だぜ」
経済を無視した代償をこれから払う事になる。さくたろうの理論では、現代は得られる利益とペイできる戦争は存在しない。
このテーマで話をしたいと思います。
起こそうとしているのは戦争ではなくロシア危機
その昔、火事場泥棒よろしく北方領土を日本から終戦時に奪っていった独裁国家が、この現代でも戦争を仕掛けました。
日本史から見ても「普通じゃない」隣国ロシア。
しかし正直言ってここまで計算が立たない頭脳が支配している国家だったとは・・・。
今回の戦争によって早速起きた市場の変動と金融機関の反応。
経済的には「弱小」なロシア。良い度胸ですね。この市場の反応を見て少なからず怖気付いているのではないかと思います。
早速市場で起きたことを記します。
まずはロシア株式市場。日本のTOPIXにあたるロシアRTS指数は、つい先日まで1200あったものが600と半値まで急落。
その後900まで戻すもおそらく今後も不安定な推移を余儀なくされる動きでしょう。
そして通貨のルーブル。今まで1ドル55〜60ルーブルであったものが、一気に90ルーブル付近まで叩き売られ、現在82ルーブル付近。
ものすごい動きです・・・。
ドルや円をルーブルに変えてロシア株に投資をしているとしたら、最大70%以上は価値を失う可能性があったのではないでしょうか。
素朴に、こんな国に、今後投資できますかね???
少なくとも機関投資家等、人のお金を預かって運用するところは難しいでしょう。
いやむしろ今すでに投資をしていた機関を心配すべきフェーズです。
そしてもう一つ、ロシアにとって深刻な問題が国債です。
金融機関のUBSは、ロシア国債を担保に取らないと決定。またアメリカ市場でもロシア国債の取引をやめる方針のようです。
この判断は当然と言えば当然で、こんな、資産が一瞬で何十%も価値を失うものを担保として認めることなどできません。
同時にCDS(倒産保険のようなもの)保証料率も8倍にまで跳ね上がりました。1%から8%になったのです。
そして、2月24日(侵攻の日)の日本の市場で、さくたろうが気になったのは総合商社株の下げがきつかったことです。
通常、穀物高、原油高等で商社にとってはプラス材料とも捉えることができなくもないとは思いますが、市場が感じたのはどうやらそんなところではなさそうです。
それよりも、「こんな国とプロジェクトやトレードできないのではないか」といった観点だったのではないでしょうか。
少なくともさくたろうはそう思います。
そして書いてきたこと、市場の発信する声を一言でまとめるとすると「ロシアは信用できない」と言うことです。
アメリカとの違い
沖縄を返還したアメリカ。北方領土を返還しないロシア。
アメリカは戦争によって手に入れた領土を返還し、ドル支配下に日本を組み込みました。
ロシアは領土を返還せず、なんら経済的な関与もできず日本との関係も今に至ります。
日本にとっての悲劇は(大切ですが)一旦さておき、やはりアメリカは格が違います。
領土を支配下に置くよりも経済的支配下に置いた方が比べ物にならぬほど価値があると判断したのでしょう。
おそらく今回のウクライナでも、変われない価値観によって戦争を始め、変われない価値観によって不利益ばかりの結果?にロシアは甘んじる事になるのでしょう。
学びがゼロ。これがいつまでも裕福に近づくことができない大きな理由です。人であっても、国であっても。
(さくたろうも・・・)
今回の戦争も、間違いなくロシアに待ち構える代償が大きすぎます。
市場はロシアを淘汰するか
この市場からの代償が大きければ、正直核兵器以上の抑止力として今後の世界で働きうるかもしれません。
これを神の(主水さんの)見えざる手と言うのであれば、まさにかっこいい事と言えます。それを望みます。
そしてそんな神がいたのなら、僕はその神を信じます。
もうこんな国の国債は買えない、投資もできない。こう思われ、その結果をロシアが真摯に受け止めることを願います。
(そこには少なくともロシア以外の痛手も発生はしてしまいますが)
そして忘れてはならないのは、ロシアは隣国であり日本にとっても実際の脅威であること。
ウクライナが核兵器を持っていたら、こんなことにはならなかった事。これらは全て事実なので目を背けることはできない。
本当にこんなことが起こる世の中なのです。
あなたの大切な人を守るために、大きな武器なしで・・と言うよりも素っ裸の状態で、狂人の前でこのまま突っ立っていて大丈夫でしょうか。
今は運よくいいかもしれません。しかし狂人がいざ襲いかかってきた時に、今の姿のままで本当に後悔はないでしょうか。
理屈の通じない国に囲まれていることは、日本史を見ても、今回の件でも、もう十分わかっているはずですから・・・