落語「花見酒(はなみざけ)」

スポンサーリンク
さくたろうの考え

こんにちは。さくたろうです。
オリンピック観戦では、お酒もすすみましたか???
実はぼくはお酒が飲めません。飲むとこめかみのあたりが、めちゃめちゃガンガンしてくるんです。
だから、飲める人の会話とかに、昔からついていけないところがあります笑

よく、「昨日あのあとどこの店に行ったっけ・・」と飲んだ人どうしが話してますけど、
あれって嘘ですよね???行った場所に覚えてないって、どういうことなんだ?
あれを聞くたびに、「この人達、嘘ついてるだろ・・」と思って生きています。

今日は、僕以外の僕の家族が大好きな「お酒」をテーマにした落語の話をしたいと
思いました!

落語 花見酒の内容

登場人物は二人。辰さんと熊さんです。時期はまさに春。遠くでお花見をしている人
たちがたくさんいます。
辰さんはいいことを思いつきました。熊さんにこう言います。
「たくさんお酒を買って、あの花見客達に1杯10銭で、高く売ればもうかるんじゃね?
 そして儲けたお金で一杯やろう!」・・・二人は酒好きです。

辰さんと熊さんは酒屋でお酒を買い、二人で天秤棒を担いで、お花見客のいる所まで、
出かけていきました。

さてその道中、天秤棒の後ろ側を担いでいる熊さんには、お酒の良い匂いがめちゃくちゃ
してきます。そして熊さんは「辰さん、俺に一杯売ってくれないか?」と言います。
そして辰さんは「どうせ誰に売ったって同じだ。ただし銭は払えよ」と言いました。
熊さんは、10銭を辰さんに支払って、ぐいっと飲み干します。

そして辰さんの気持ちは「うわー、熊さんうまそうだなー・・・」となります。
我慢ができなくなります。そしてさっきもらった10銭を熊さんに支払って、辰さんも
花見客に売るはずだった酒をぐいっと飲みました。
こうなると止まりません。これを交互に繰り返し、酔っぱらった二人は、花見客のいる
場所に着く前に、10銭をやりとりし続け、とうとう酒は空っぽになってしまいました。

そして酔っぱらった二人は最後にこう言います。
「なんで用意した酒が全部売れたのに、売り上げが一杯分の10銭しかねえんだ・・」

二人のゴールは果たされたのか

さて、ここからはあくまで僕の考察です。論点がズレたり、浅学が露見することを恐れ
ずにいつもおります。この落語の作者の本質とは違った視点となるかもしれません。

2人のゴールはなんだったでしょうか?  ゴールは
・(儲けたお金で)一杯やろう!
でした。最終的に2人は儲けてはないが、ベロベロになるまで酒を飲むことができました。
僕にはこの2人は目的を果たしているように思えます。良かったのではないでしょうか。
最初に酒屋に支払った金額分のお酒が2人で飲めている訳ですから・・・。

一方で、もし、2人のゴールが
・酒を売ってお金を儲けよう!
だった場合、残念ながら2人はお金を儲けてはいませんから、目的を果たせなかったことに
なります。
何故2人がお金を儲けることができなかったのでしょうか。それは、売り上げとして入って
きた10銭というお金を、お酒を飲む為に、入ってきてすぐに支出し続けたからだと思います。
これがもし他人に売り続けていた場合、入ってきた10銭がすぐに支出として出ていくこと
にはなりません。
また話が少しそれる気がしますが、酒を売って儲けるための会社を設立した場合には、
辰さんも熊さんも、酒を飲むたびに10銭を会社に支払い続けることになります。
その場合、会社はしっかりと利益を確保できますが、辰さんも熊さんも飲んだ分だけ
お金を会社に払い続け、会社の利益の分と同じ金額の支出を個人ですることになります。

お金を儲ける、は大変なこと

お金を儲けるためには、いろいろな欲望に打ち勝たないといけない、ということが言えると
思います。お金を儲けることは、本当に大変なことだと思います。
僕は労働も投資もどちらもしていますが、どちらも大変です 笑
楽な方法もいまだに見つかりません。(あくまで僕には)

汗水たらして稼いだ少ないお金を、惜しげもなく子供のために使ってきてくれた親に、
感謝の気持ちが芽生える最近のさくたろうでした。

タイトルとURLをコピーしました