こんにちは。さくたろうです。
今日はさくたろうがあまり得意ではない英語の題名となりました。
長いこと一つの場所にサラリーマンでいると、転勤をする同僚の仕事を引き継ぐことがあります。
人の仕事を引き継ぐことを「take over」、仕事を引き渡すことを「hand over」と言うようです。
hand overしたいけど、全然take overのほうが機会として多いな・・・
仕事ではあまり良いイメージがないtake over。しかし株式でのtake over bid(TOB)はなかなか嬉しいことが多いです。
その会社を大きな意味で引き継ぐbid(買い付け)という意味なんだろうなー、と勝手に思っております。
おなじようにMBO(management buy out)も流行しています。これは経営者自身が株式などを買収して独立する方式です。
いずれにしても株式の買い需要であることに変わりはなく、基本的に株価は上昇することが多いです。
名鉄運輸(9077)でTOBが発生
さくたろうが株の購入を狙っていたところが、購入前にTOBが入りました・・・悔しいです。
それが名鉄運輸です(証券コード9077)。
購入を検討していた時の価格は2400円くらいの時でした。親会社は名古屋鉄道で、名鉄運輸の株式の50.8%を持っています。
PERも6倍付近、PBRも0.4倍と割安です。また親会社の鉄道と名鉄運輸の貨物とのシナジーも単純に期待できそうです。
この株を3500円にて名古屋鉄道がTOBをかけたので、最低の100株だけ保有していたとしても、10万円以上の利益になったわけです・・・
いつもこういうことがあるのですが、さくたろうも本当に購入を検討していたのです・・・残念 笑
この連休前は多少忙しくしていたので、TOBがかかったことを今日知った時にはショックでした。
今年はほかにもTOBやMBOが発生すると思います。
なので今さくたろうがTOB狙いで「想像ではなく、ちゃんと持っている」銘柄を以下に記載しておきます。
TOBがかかるかどうかは分かりませんが、かからないならばそれはそれ、配当を頂きながら待つのもいいものです。
TOB狙いで所有している銘柄
①堺商事(9967)
時価総額は約45億円と比較的小さな会社です。親会社は一部上場の「堺化学工業」。
63.9%の株を親会社が持っています。PERは6.8倍程度、PBRは0.5倍程度です。配当も3%弱あり業績も安定しています。
親会社の堺化学工業はキャッシュも100億以上ありますし、数十億を出してTOBをすれば完全子会社化(100%子会社)も狙えます。
45億時価の株の36.1%を市場から買い付けし、100%子会社にするとして必要な金額は16.3億。
TOBにはプレミアムが必要なので、PBRの1倍を目指すと仮定、今PBRが0.5倍なので16.3億×2倍として32.6億のキャッシュが必要。
32.6億のお金をかけて得られる実際の利益は、現在の堺商事の純利益5.2億の36.1%、年間で2億円弱。
上場しているコストをさらに削減でき、またどこかでシナジーが見込まれるのであれば、32.6億出してでもTOBをするメリットはあるのではないでしょうか。
②丸紅建材リース(9763)
時価総額62億円、名前の通り丸紅の子会社です。丸紅が34%の株を持っています。PERが7.5倍、PBRは0.4倍、配当は4.4%。
続くかどうかはわかりませんが、配当が高いのでじっくり持ってTOBを信じてみてもいいのかな、なんて考えています。
こちらはあったとしても段階を踏んだTOBになるかもしれません。50%を目指すのか、あるいは100%の完全子会社化を目指すのか。
仮に完全子会社化を目指す場合、62億の66%は約41億。仮にPBR1倍のTOB価格として60%プレミアム上乗せると必要な金額は66億。
66億の一時金で毎年純利益8億円の66%を取り込めるので、5億円くらいのキャッシュインが見込める。
(こちらも経費削減や相乗効果等は除く。実際はもっと魅力のあるTOBということ)
親会社丸紅の、当帰純利益はなんと4000億円。この数字を見ると、TOBにかかる、さくたろうが算出した、TOBに必要となる仮定の金額66億円なぞ、とてもかわいく感じる金額だ・・・。
ちなみに商船三井(当期純利益6300億予想)が時価総額1750億だったダイビルをTOBしたが、それに比べたら規模としてもとても容易に検討可能なTOBなのではないかと思います。
③日本伸銅(5753)
これはさくたろうの今年の勝負銘柄でもある会社です。
時価総額は51億円。親会社は49.9%の株をもつCKサンエツ(時価総額370億、証券コード5757)。
日本伸銅のPERは5倍、PBRは0.5倍、配当は0.5%未満です。
年初から急騰したので、もう買いづらいかなと思いましたが、また株価は2000円前後に戻ってきました。追加を狙っています。
こちらは毎年の純利益が15億円近く見込みのある会社で、完全子会社化すれば7.5億円のキャッシュインが見込めます。
それにかかるCKサンエツが必要な買収にかかる金額はPBR1倍を買収のめどとして、50億近くか。
50億の支払いで毎年7.5億円の純利益が取り込めるのであれば、親会社から見ても、だいぶ良い投資先とも言えるのではないでしょうか。
またCKサンエツはプライム市場を目指しており、純利益や時価総額が大きくなることにメリットも生じます。
50億円を買収にかける意義は当然あるものと思います。
・・・記事を書いていたら、また買いたくなってきました。
下げ相場でも面白い
こういった類の株を買うメリットの一つとして、リスクが思っている以上に低いということが言えます。
実際になにかとんでもないことがこの企業自体に生じなければ、ですが、全体相場に引きずられてもたかが知れているというのが経験談です。
良くも悪くも主役を張れる銘柄ではないので、TOBでもなければ売買が偏ることも少ないと言えます。
仮に全体相場の暴落時にTOBが発生した際には、売却益と同時にキャッシュポジションが増加している状態となる為、その後の戦いが非常に楽になります。
一度運良く、昔そういったことを経験することができた為、こういった株を所有する際の醍醐味とも言えるなと思います。
配当をもらいながら、自分の考えが間違っているかどうかを見守る・・・
こんな投資も面白いなと思います。