こんにちは。さくたろうです。
さくたろうは趣味の一つに「車」というカテゴリーを持っています。
安全運転を褒められると嬉しいので、スピードを思い切り出したり、無茶な運転技術を競うような趣味ではありません。
どちらかというと、人をおもてなすような車が好きです。
古臭いと思われるかもしれませんが、今は流行っているとは言えない「セダン」という、昔からあるスタイルのものが好きです。
戦国時代には馬が今の車のようなものだったのでしょうか。一度愛着をもつと、ただの交通手段と思えないような愛着を感じますが、おそらく昔の人も、自分の馬にはとても愛情を注いでいたのではないかなー、なんて思います。
ガソリン車から電気自動車(EV)へ
さくたろうがかなり子供の頃、おもちゃの車が家にありました。コンセントで充電をして、その電気で5分くらい走れたと思います。
すぐに充電がなくなってしまうもので、スピードも1〜2キロくらいしか出ないものでしたが、さくたろうの子供心を満たしていました。
そして時代が進み、もしかしたら構造的にそれと似たものを大人になって使う日が近づいているのかもしれません。
今主流となっているガソリン車の簡単な構造は、エンジンにガソリンを注入してガソリンを爆発させ、その力を推進力に変えて走行しています。
そしてその過程で発生する排気ガスを、マフラーを通して排気します。
ガソリン車を作るのに、必要な部品の数は約3万〜10万と言われています。その多くがガソリンを必要とするエンジンに関わる部品と言っても過言ではありません。
一方で電気自動車(EV)は、電気モーター・バッテリー・その2つを制御する制御装置という3つの主要なパーツで構成されています。
そして必要な部品の数は、1万程度と言われます。比べるガソリン車によっては、1/10の部品数となるということです。
それはそのはず、さくたろうが子供の頃、おもちゃとして乗ったあの車と同じ構造をしているのですから。
あのおもちゃを作ったのは、自動車メーカーではなく、おもちゃメーカー。極端な話、おもちゃメーカーでも電気自動車が作れるほど部品の数も必要な技術の範囲も絞られている、ということだとさくたろうは思っています。
子供の頃のおもちゃの車のように、スピードが出ない・すぐに充電が切れるといったことが改善に向かっているこの時代に、電気自動車にシフトしていくことはある意味必然の流れと言えるのだと思います。
なくなる男のロマンと部品点数
この車の馬力は!排気量は!と、その性能の高さを語る時代は、今まさに音を立てて崩れ去っている最中だと思います。
そしてそのロマンと同時に崩れ去っていくのが、自動車産業の抱える550万人とも言われる雇用者数です。
部品数がこれだけ減るのですから、部品製造に関わる労働者は劇的に減りますし、おもちゃと似たような構造であれば、組み立てにかかる工程も労働者もかなり減ります。それに加えてガソリン車のエンジンオイル・点火プラグなどの交換もゼロになり、メンテナンスや保守点検に関わるところも労働者は大幅に減っていくと言われています。
さくたろうは馬力や排気量の概念の転換を、そして自動車業界は産業構造の転換を即座に受け入れないといけません。
こういった部分でグダグダやっていると、あっという間に致命的な遅れを取ることになるのは、歴史が証明してきています。
もしもですが、トヨタやホンダなどのガソリン自動車メーカーが、転換に世界的に遅れをとるようなことがあれば、それはガソリン自動車メーカーにとっては大ピンチであり、逆にスタートアップにとっては大チャンスとなるはずです。
なぜテスラ株がこんなに高いのか
今、テスラの株式時価総額が、日本円にして123兆円となっています。それに対してトヨタは34兆円。
さくたろうが思うに、この差はテスラだけがすごいのではなくて、ガソリン車メーカーの構造転換が遅いことへのメッセージとも取れると思います。
場合によっては550万人の雇用の大半が失われようとも、すでに結果としてEVシフトのトレンドが完成しているものには逆らうのではなく、そのトレンドをしっかり追わないと乗り遅れます。
今ある構造が変化することが確定したとき、経営者にも労働者にも覚悟が必要です。EVシフトでも社会保障でもなんでもそうだと思います。
しがみついていいことなんて、この世にあまりありません。
労働者として首を切られるのが嫌だ?そんな考えは古い。全然カッコ悪いことでもなんでもない、その時はさくたろうも、新しい産業に飛び込むだけです。しがみついている考えの方がカッコ悪い!
もしガソリン車メーカーが遅々として変化を受け入れられないのであれば、どうか日本からテスラのような新しい会社がたけのこのようにニョキニョキと出てきて欲しいものです。そして、変われなかった古い会社をなぎ倒し、世界に遅れを取らないような日本の力を確立して欲しいものです。
・ちなみに、アメリカのガソリン車メーカーはすでに大規模な構造転換を進めています。
変われない弱さ
ガソリン車好きのさくたろうですが、ガソリン車の加速を競うレースがあります。
簡単に言うと、トップスピードまで持っていく時間がどれだけ早いか、と言うものです。
(このレースをさくたろうがやっていると言うことではありません)
これがガソリン車と電気自動車では、比較にならないほど電気自動車が早いです。
エンジンの性能を極限まで上げて長年に競いあってきたものが、構造を変えた新しいものに一瞬にして敗北・・・。
世の中こんなものかもしれません。
そんなの卑怯だ!と言っていても何も解決しませんよね。
ガソリン車好きですが、悲しい気持ちを押し殺し、日本の自動車産業には構造転換をして欲しいと、心から希望しています。