こんにちは。さくたろうです。
世の中には、同じことをしてもそれを喜んでくれたりそうでなかったりすることが良くあると思います。
うまくいった告白・うまくいかなかった告白。
告白だけでなく、アドバイス・行動・送りバント・・・同じことをしてもなぜ違った結末となるのか。
・・・なんで？？？
これが正しいと思っていた事が通用しなくなっていったとき、それに固執していると、それは「老い」そのものと思います。
いや、老いるだけではすませてくれない。経済的にも損をするし、人間的な魅力も損なっていってしまいます・・・。
最近、大きな変化がありました。
それは題名の通りですが、自社株買いを発表して下がる銘柄が出始めたということです。
これはさくたろうとしては衝撃的な出来事で、今までのアメリカ株の上昇を支えてきたのは間違いなく自社株買いなところがあるからです。
ＦＲＢによる量的緩和後、すぐに自社株買いの総量はアメリカで400兆円を超え、今までのアメリカの株高を支えてきました。
さくたろうとしては、量的緩和が終わったから自社株買いがしづらくなって下がると思っていたのですが、現実はさらに過酷かもしれません。
自社株買いが少なくなって下がるのももちろんあると思いますが、「自社株買いが株価を下げる」フシが最近あります。
どういうことでしょうか・・・・
5月10日の日経記事
以下記事の内容の要約です。
「4月28日、アップルは12兆円の自社株取得枠の追加を発表。株価は翌日3％強下落。過去5年で1株当たりの純資産が36％減少。余剰資金をため込まない財務方針への求心力が低下している。」
「PBRの高い企業が自社株買いをすると、発行済株式数の減少率よりも自己資本の額の減少率のほうが大きくなり、1株あたりの純資産は希薄化し株価は割高になる可能性が高まる。」
・・・難しい。さらにまとめてみます（さくたろう訳）
「割高な株をお金出して買ってるんだから財務は痛む。財務が痛むのだから株価は下がる」
かなりすっ飛ばした極論はこういうことだと思います。
調べてみると、アップル株のPBRは37倍・・・アップルの資産価値からすると、アップル株価はとんでもなく割高な水準を示していました・・・
確かに日経が指摘するとおりなのではと腹おちしました。
誰がどんな手段で株を買っても、割高なものを買い続ければ損をしていく可能性が高いということです。
自社株買いは株価を上げるためにとる方策であるので、それに効果がないところまで株価が上がってしまっていたら、もう自社株買いをするメリットはほぼないと言えます。
あとはこの規模の会社が成長していけば株価は上昇するのでしょうが、かなり難しいハードルであると言えます。
バフェットはとんでもない量のアップル株を持っていますが、もしこのまま放置したらほぼ確実に負けてしまうのではと思います。
そんなこと（放置すること）はしない投資家だとしたら、大量のアップル株を売ってくるでしょう。
するとやはり株価はこれから下げていくのではと思います。（以上アップルの話）
ソフトバンクＧ、絶賛大量自社株買い中
話をここから変えます。
日本でも、とんでもない規模で自社株買い枠を設定している会社があります。
ソフトバンクGです。確か、今は1兆円だったかと思います。
アップルのPBRは37倍、ソフトバンクのPBRは0.8倍。
いやいや、あくまで割高な企業の自社株買いがダメなんだろう。割安なソフトバンクGの株の自社株買いはだいじょうぶだろう？
・・・そうなるでしょうか。
実のところ、ソフトバンクGの資産の正確な価値など、正直誰にもわかりません。
いろいろな資産を持ち、その価値が一日で急激に変動するものも多いからです。
少なくともさくたろうは、ソフトバンクGの株が割安とは言いきれません。
そして1万円を超える高値から今の5,000円になるまでに、大量のお金を出して自社株買いを続けています。
・・・株価1万円当時、孫正義が本当に立派な投資家であるならば、単純に考えてこれから半額になるものに投資を決断するでしょうか？
しかもたちの悪いことに、他人のお金も巻き込んで「ソフトバンクGの株価は安いから買い」と言い続けてきて、株価半額です。
そして怖いことに、僕たちのお金も年金として運用されているので、ソフトバンクGの株を皆が買っていることになります。
さくたろうはそれは嫌なので、ソフトバンクGの株を空売りしています。
勝手に私たちのお金でソフトバンクGの株を買っているのが信じられないですが、帳尻をあわせる為にも空売りをしています。
通用しなくなろうとしている、大量の自社株買い。
孫正義はこれからも続けるつもりでしょうか。それとも続けたくても借金すごくてできなくなるのか。
彼の「老い」をさくたろうは見ることになるのでしょうか。
