こんにちは、さくたろうです。
証券コード5449大阪製鐵。
僕がいつも勝手に勉強させてもらってるファンド、ストラテジックキャピタルが存在感を高めてきています。
他のファンドのことも熟知しているわけではありませんが、僕はこのファンドは「愛のある」ファンドではないかとすら思います。
物言う株主は悪という決めつけが発展を妨げる
あくまでこの場合の物言う株主を、ストラテジックキャピタルと限定して話します。
日本で長らく物言う株主は「悪」と決めつけられてきました。
その業界の常識や継続性を無視した提案・要求が多いと思われ、ハゲタカのように餌を求める印象を持たれた経緯があります。
しかし、日本で本物のハゲタカは誰でしょうか?
その会社を私物化せんとする経営者がいるかもしれません。
一時的な利益を求めて自社株買いを進める、または求める株主かもしれません。
物言う株主は悪であるという先入観は少なくとも取っ払って「自分で」見極めて物言う株主を評価・感想する姿勢は自分の投資人生を強くしてくれるはずです。
「導く」姿勢がある
ストラテジックキャピタルには「導く」姿勢を感じます。
僕は世紀東急(1898)株を持っていました。このブログで「道路株、貯まったキャッシュは狙われる」と題して触れていたかなと思います。
ここにストラテジックキャピタルが入ってきたのですが、正直、筆頭株主の東急建設が拒否したら何も変わらないんじゃないかな、と半ば冷めた感覚でストラテジックキャピタルの動向を観察していました。
ここで僕が感じたのは、何もバトルを吹っかけようという目的や筆頭株主に最初からTOBを求めるようなやり方を全く取らず、段階を追って経営者の意識を変化させる方法を取っていってるんだなといった事実です。
気づけば「自社株買いしてくれないかな」「TOBにならないかな」とまるで奪うような、貪るような欲求をただ利益だけの目的で増長させていっているのは、他ならぬ僕だったということになります。
ハゲタカは自分自身であった・・・そんなことすら思いました。
ストラテジックキャピタルはそれが目的ではないのに、レベルの低い投資家(僕)が目的としているのはそういった短絡的な刹那的なものであったかもしれません。
愛のある方は、どちらでしょうか。
僕はその時にこのファンドは世紀東急の経営レベルの向上を「導いている」と感じました。
もちろん、そこには営利が必ずありますから、ただ綺麗事だけ言うつもりもありません笑
チャンスだ大阪製鐵
僕のような刹那的な投資家のレベル向上も日本の課題であることを気付かされたと同時に、経営者のレベル向上も本当に大きな課題であることを指摘してくれているのがストラテジックキャピタルだと思います。
誰だって最初から理想の経営者や投資家になんてなれないと僕は思います。
ただし、少なくとも自分より見識を持った集合体がその場だけの利益の為だけに言っているのではないことが事実であって、それが提案してきた内容については真摯に向き合うことが必要だと思います。
正しく自分の非を認めて「反省」することから、初めて「次のステージ」に行けるというものです。
きっとまた、ストラテジックキャピタルは刹那的な自社株買いなども求めません。
TOB要求もきっと最初からの目的ではないです。
配当は求めています、それは会社は配当で投資家に報いることは必須だからです。
効率の悪い資金用途は強く指摘してきます。
会社を私物化せんとする動向は許してくれません。それは会社として正しい姿ではないからです。
これをどう捉えるのか。
これは市場が突きつけてきた「問題集」の中の一問だと思います。
問題を解くたびにレベルは上がります。
問題を誰もが出されるわけではありません。
課題を持ち、かついい意味で選ばれた企業がこの問題を解く権利を持ちます。
僕は投資家としていつも反省することばかり。でもその先にしか発展は待っていない。
大阪製鐵に変化が見られたとき、僕は買い増しという行動で変化しようと、発展しようとする企業を応援していきたい。