こんにちは。さくたろうです。
いやー・・飲み会が多い。昔、親しくなってくれた後輩とサウナに行って、帰りの車の中で聞いたことが忘れられません。
「なんでお金を払ってウンチクや先輩方の説教を聞かないといけないんでしょう。お金だって、僕の3000円は、何回も重なる月は本当に痛くて・・・」
後輩をゲストと位置付けることが大切だなと思いました。第一、人間、行きたかったら自分から開催して誘ってくるってば。
同じ飲み会なら、絶対に同期と行った方が後輩も楽しいはずだし、金と時間と体力を使わせるのならば、大きな見返りを準備できない飲み会など、令和の時代には不要と断言したいです。自分の気持ちよさの為に後輩を巻き込むな!と!
さて気分も晴れたところで今日のお題。
1900年代のアメリカを生きた大物、バーナード・バルーグの紹介と、それに対しての学べる事を考えます。
事実と逆張りを大切にしていた
まずバルークが成功を収めたトレードが、「アメリカン・シュガー株」。
高収益を上げているにも関わらず、株価は急落した。その理由は砂糖の関税が引き下げられる法案が下院を通過したからだ。
関税が下がれば外国の砂糖が大量に入ってくるので高収益は維持できないことからの急落だ。
バルークはこの段階で深く事実を調べ、上院は農家の保護を優先すると判断。安値となったアメリカン・シュガーを購入。
その後バルークの読み通り関税引き下げは上院を通らずに却下、シュガー株は急上昇し大きな利益を得た。
他にも「事実」に目を向ける投資を成功させている。
例えば自動車が普及する際に、波及効果を見込み、ゴム製造会社に着目して投資をした。
小麦の豊作からは、輸送量の増大を見込んで鉄道会社に投資。
・・今の時代に生きていたのならば、船株の急上昇を見過ごしてはいなかったのではないでしょうか・・・
また、デート中もこんなことを考えていたそうです。
「暑いな・・もしこの日照りが続いていくなら今年のとうもろこしの収穫は良くない。とうもろこしの収穫の輸送に当たっているのはロックアイランド鉄道だ。ロックアイランド鉄道の株は売りだな」
・・・もうデートするなよと言いたい。
そして彼の投資家としての成功を決定づけるディールの時がくる。
大恐慌だ。バルークは集め続けた統計情報の中から、「自動車販売・住宅着工」の数値の落ち込みを示すデータに着目。
ここに着目したのはアメリカの景気を長らく牽引してきた産業だからというもの。
そしてそこにバルークの決断を決定づける出来事が重なる。
浮浪者の老人がバルークに「いいネタがあるがどうかね?」と声をかけてくる。株を購入させる勧誘だ。
この老人が株をやっているということは、あらゆる人が市場に参入しているということだ。
買いの需要は完全に出尽くしていて、これ以上の買いは見込めないとバルークはこの時に最終決断をしたらしい。
今、バルークが生きていたならば
上記がバルークの有名な回顧。
果たして今バルークが生きていたのならば、どうするだろうか。もちろんさくたろうの情報収集などは、バルークと比べたらお話にならないので、あくまで妄想になってしまう。
仮にバルークが現代も住宅と自動車に重きを置いた情報を大切にするのならば、この二つの数字はアメリカでも中国でも落ち込んでいる。
そして、例えばだが投資信託やETFを通じて、実に幅広い層の投資家が世界の投資に今まさに参入している。
また、今の時代に重要度が高いとさくたろうが思う「量的緩和による買い」も、当面は見られなくなると想定できる。
純粋に「これ以上の買い手が出てくることは難しいだろう」との過程は、バルーク並の情熱と能力が必要な、事実に基づく統計情報の収集よりも遥かに短い過程で想像することができる。
バルークが最終的に決断をするために必要だった、買いの需要の想像を外さなければ、バルーク並は無理だけれども、少なくとも大きなスタンスは外していない、バルークと同じトレンドの方針を取ることはできるのではないか?と思う。
今バルークが生きていたならば、おそらく全体相場で「買い」をとることはないとさくたろうは思う。
そして誰も参加者がいなくなって、見向きもされなくなった時に、その卓越した情報収集能力で導き出された個別株で勝負してくるのだろう。
バルークから見たら、世の中にはチャンスしか転がっていないように見えたかもしれない。
コロナ禍の中、後輩を強引に巻き込む飲み会をやるくらいなら、皆一人一人、どこかにチャンスがないかを考えた方が有意義なのではないでしょうか???