こんにちは、さくたろうです。
最近、父親から頻繁に電話がかかってくるようになりました。
父親は古い人間なので、いまだに新聞の株式欄を見て個別の上げ下げを確認します。
年も年なのでこれからはテニスだけではなく株にも興味を持ってやっていこうと思っているみたいです。
とても良いことです。社会に経済に、高齢になっても参加して、その二つに役立てるかもしれないのですから。
頭を使うし、それ以上に勝った負けたを楽しむのは、間違いなく老いからは正反対の行動に位置していると思っています。
頑張れ親父!立派な経済活動だ、引き続き社会に貢献を!
債務超過に「陥った」中央銀行
利上げは、今までの債権の価値下落を意味する。
新しく出た債権の利回りが高いのならば、昔の利回りの低い債権は、その価値(債権の値段)自体を落として安くして、その高い新しい利回りに近づこうとするからだ。
例えるならば、高配当株に見劣りする株が、価格が下落していって、配当利回りがどんどん良くなっていくのと似ている。
とにかく債権価格が下落している。これは本当に大きな問題だ。
全ての大暴落は、究極のところ、利上げが関係しているということを、過去の良書は示していると僕は思っている。
もう、ただで済むはずはないと思っている。
(それでも株を買っているのは、バリューに限り、そしてゴールドETFを買うことを、自分の条件に課している)
当然中の当然だが、全ての企業・法人は時価会計を基礎とすべきだ。
現実の価値を公に見せないと、本質を見誤る投資家が出てくるからだ。
そしてなぜか日本の銀行も、日銀も債権に関して時価会計を採用していない。
ずっと持ってれば元本も利息もちゃんと返ってくるじゃん、というのが理屈だ。
一方で、しっかりと時価会計を敷いている、例えばFRB・オーストラリア中銀などは「債務超過」になった。
これは債権の評価損を反映させたり、といったところが原因の一つだ。
「債務超過」だ。
継続性が疑われない限りは、それでも大丈夫なのかもしれないが、株をやっている人間からして見たら、「債務超過」という信じられない言葉を見るとドキッとしてしまう。
アメリカやオーストラリアでさえもその事実に波紋が色がっているのだ。
個人としても何も手を打たないというのは、少し、いやかなり怖いフェーズだ。
終わることが確定しているように見える日銀
日銀は債務超過ではない。笑
なぜなら時価会計をしてないからだ。笑
日銀の資産732兆円のうち、国債は582兆円。いやもう600兆円に届いてるかもしれない。
とてつもない量だ・・・こんなことをして、(債権)市場に敬意を払わず、恐れを忘れ、己の力を過信してしまった怪物を歴史は許すのだろうか。
ここにインフレという大いなるなる自然の力が襲う。
インフレはこんな低い利回りを許さず、低い利回りの債権に、そしてそれを大量に持つ日銀という怪物に襲いかかる。
インフレに対して戦う武器は利上げだが、その利上げをすると600兆円の国債の価格はとてつもない価値下落に襲われ、そして544兆円を越える、銀行が日銀に預けている、当座預金に対しての利息支払いも同時に発生する。
これは流石にもう無理な規模だ・・・。
一時的?に債務超過で騒がれる他の中央銀行が羨ましいくらいで、すでに日銀の場合、国債の規模が大きすぎて一時的で終わる可能性が、ないに等しい。
こんなになるまでやってしまったことを、自然が、歴史が許すようには僕には思えない・・・。
ゴールドETFの価値
通貨の価値が世界的に懸念を持たれるようであれば、頼れるのは間違いなくその歴史の長いゴールドになる。
今はETFという形でその値動きを買えるので、例えば(証券1326)SPDRゴールドシェアは頼れる存在だと思う。
アメリカの利上げが始まった段階で、僕はかなりの大きな出来事やクラッシュを覚悟している。
問題はいつ起こるかだ。だが、「いつ」を言い当てることは、雪崩の理論で不可能だ。
その時には、グロース株はとてつもなく下がり、バリュー株でさえもそこまでは行かずともかなり下げるだろう。
証券口座でゴールドETFを持てる時代。
株はバリュー株に絞り、合わせてゴールドETFで、きたる衝撃に備えたいところだ。