海運の知識と今後の展望

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さくたろうの考え

こんにちは。さくたろうです。
今週はさくたろうは夏休みを取る事ができました。
その間にyoutubeの自分のチャンネルを取れました、わかりやすく知識とか考え方を中心にやってくので是非見てください!
(you tubeで、「さくたろう 投資」で検索をお願いします!)

今日は海運株についての基礎知識をまとめておきます。
海運株に興味を持ったときには、この回を思い出して見返してみてください!

絶対に見るべき指数、「バルチック海運指数」

さくたろうが投資を始めたのはだいぶ前なので、一昔前の海運のバブルをしっかりと経験している。安心してください。
時はあのリーマンショック前の2008年。
とんでもなく上がった海運株(日本郵船・商船三井・川崎汽船など)が、あれよあれよと元に戻っていったあの時代。
さくたろうは商船三井の空売りで挑みました。

空売りするその時に初めて船株の基礎知識として知ったことから話します。
まず、総合的な海上運賃指数というものが存在する。それが「バルチック海運指数」。
この指数は、数ある船賃の中の「バラ積み船」の運賃を表している。
他に定期船の「コンテナ船」、特別な物を運ぶための「原油タンカー」「LNG船」などがあるが、あくまでバルチック指数はバラ積み船の運賃を表している指標だ。
なのでバラ積み船の指標を見るかというところからの説明をする。

バルチック指数=バラ積み船指標=鉄鉱石メイン=経済の温度計

バラ積み船とは、鉄鉱石とか石炭、大豆、とうもろこしなどの貨物を、梱包とかしないでドサッ、ドサッとそのまま積んで、大量に輸送する。
「もう雑でもなんでもいいので大量に」というイメージだ(さくたろうのイメージ)。
そしてこれも覚えて欲しいのだが、ここで船の大きさが大きく3つに分類されている。大きい順に
・ケープサイズ
・パナマックス
・ハンディマックス

ケープサイズ:一番でかいケープサイズが運ぶのは、ほぼ鉄鉱石。ほぼ鉄鉱石は重要なポイント。
鉄鉱石の荷主はある程度決まっているが、輸入先は、まあ中国が多い。
主産地(輸出元)はブラジルなどが多くて、あの有名なパナマ運河を通れないほど大きい船のため、反対側に回って南アフリカのケープタウン付近を通って中国に向かうから、ケープサイズ、という名前らしい。

パナマックス:アズマックス!ではない、パナマックス(どうしてもアズマックスが言いたくなる)。
パナマ運河を通れる最大のサイズということで、石炭・穀物が多いという。
大豆やとうもろこしなどが多いので、ケープサイズよりは経済の温度計としての顔とまではいかないと思う。

ハンディマックス:ほとんどの港にも対応している、機能的サイズ。上記を含む、他の様々なものを運んでいる。


以上、ここから読み解くと、やはり最大のケープサイズの運搬物が鉄鉱石である以上、大袈裟だが鉄鉱石の輸送量でバルチック指数は決まる。
(とさくたろうはわかり安く考えることにしている)
鉄鉱石は鉄を作るときに使う(確か、石炭と鉄鉱石で鉄ですよね?社会科でやったような)。景気が良ければ鉄を必要とする。
そう、バルチック指数は、まさに経済の温度計と言って良いものだ。

前は、バルチック指数が下がってから、海運株が下がった。

このバルチック指数だが、前の海運株のバブルと言える2008年付近には、なんと10,000以上になっていた。
普段は2,000に行ったり行かなかったりといったところだ。
やはりこの時には今の海運株か、今を越えるほどの上昇を見せていた。しかしバルチック指数が下がり出すと、少し遅れて、後を追うように海運株は下げ出した。そしてどちらもバブル前に、元に戻った。

今回はそのバルチック指数、5,600まで上がった。そして今は1,200くらいに戻った。
今回のバルチック指数の上げは、前回のリーマン前の10,000までは行かなかったが、コロナ渋滞などとあいまって、前回バブルの時の利益を大幅に超える利益を海運株にもたらしたので、バルチック指数では前回に届かないものの株価は前回に匹敵するような上げを記録したということになった。

歴史に倣うなら、今回のバルチック指数の下げは、今後の「海運株の下落」と「景気後退」の2点を示唆していることになる。
今から船株を買うべきではないと思うが、莫大なキャッシュを生み出した後の今後の船株を空売りすべきとも言えない・・・
純利益が一兆円もあったら、会社がしたいことはなんでもできるのではないか???
今回は空売りは見合わせ、という選択をさくたろうはしようと考えている。

ところでだが・・・・

鉄はどうなるのか

本来、景気後退を示唆しているとしたら、日本製鉄(5401)を狙っているさくたろうにとって、バルチック指数下落はマイナスだ。
鉄鉱石の需要の減少も同時にバルチック指数は訴えている。
しかし、日本製鉄は、あまりにも安すぎるのだ。思い切り上がった後の船株と決定的に違っている。
また効果の定量化はこれから調べないといけないが、原料価格と輸送価格の減少はプラスに働く側面もある。少なくとも船株よりもマイナス的要素は少ないように感じる。

恒常的な鋼材価格の上げに成功した日本製鉄と、運賃の下がる船株。
リスクがありどちらも先を見通しづらい業種だが、さくたろうは鉄に期待を寄せている。

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