年金の構造と詐欺の構造

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さくたろうの考え

こんにちは。さくたろう です。
雨が降るときすごいですね、降りかたが。歩いている時もそうですが、運転している時など、気をつけていただきたいと思います。
昔も土砂降りはあったと思うんだけど、やっぱり今の方が強く降っているのかな・・・

今日は僕がもらえるかどうかわからない日本の「年金」について、ものすごく簡単に僕が思っていることを書いておこうと思います。
あまり株式とは関係がないですが、経済というくくりで色々な本を読んで思ったことなので、興味があればぜひ!
難しい話は僕は苦手なほうなので、なるべく自分の言葉で書いて行けるようにこれからしていきたいなと思います。

構造上終わりを迎えるとき

年金でもなんでも、何かが構造上破綻する時に、多くのものが以下のものと似通う場合がある。
それが「ポンジー・スキーム」。ポンジーは、人の名前。ポンジーさんが編み出した。
スキームがたくらみとか、計画という意味なので「ポンジーさんのたくらみ」という意味で大きくは外れていないと思う。

ポンジースキームはあらゆる詐欺の基礎・元となっているところもあり、とても有名だ。
実態ではないが、イメージとしては「ネズミ構」に近いとも言われている。
何かしらのシステムが終わりを迎える時、あとから見返すと、「ああ、これもポンジー・スキームだったんだな」と言ったことは往々にしてあることだ。
なぜ年金がポンジー・スキームと関係あるのか??詳しめにポンジー・スキームに説明をうつしたい。

ポンジー・スキームの説明

ここでは一般的に言われているポンジー・スキームについて、まず説明していく。

ポンジーさんはまず出資者を募った。そしてポンジーさんは出資金(元手)を獲得した。
通常はこの元手を何かしら運用をして、儲けが出たら、儲けから出資者に配当を出す。
ポンジーさんも出資者に宣言をしている配当を実際に支払いした。
出資者は、実際に出資金に基づいた配当をもらっていた。
しかし、その配当はどういう風に作られたお金かというと、出資金の運用という方法は一切取らず、ポンジーさんはまた新たな出資者から集めたお金を、運用とか増やすとかせずに、そのまま配当として以前の出資者に出していたと言われている。

出資金自体が運用によって増えていたわけではないので、このシステムは新しい出資者がどんどん増えていけばその期間だけ成立する。
実際はどれくらいの配当(利回り)を出資者に約束するかによっても、どれだけ存続できるかに関わってくる。
しかし、配当の元となる次の出資者がいなくなり、約束した配当が払われなくなったその時に、このシステムは確実に破綻する。
配当の元となっているものが、運用ではなく、新しい出資者の出資金だからだ。

よく言われるポンジー・スキームの考察

いずれ立ち行かなくなるこのシステムは、とても良く題材として取り上げられる。
利回りが異常に高いものには気を付けましょう」
「安定しすぎている配当には気を付けましょう」
「何をやって増やしているのか公開してないものに気を付けましょう」


確かに少しこのようなことに気を付けるだけで、大抵の場合、直接的にこう言った投資の被害に遭うことは回避できるようになると思う。
実際に本当に気を付けて欲しいし、もっと巧妙なものもこれからも出てくるかもしれないので、今まで以上に気を付けて欲しい。

それはそうなのだが、、、それとあわせて、非常に気になることがある。

運用をしていないから破綻をしたのか

ここからが本質であり、僕の興味のあるところなのだが、ポンジー・スキームが破綻をした理由は何かということだ。
・運用をしていなかったから?
・約束した利回りが高すぎたから?

おそらくはそうではない。このシステムが破綻するときは、
・次の出資者がいなくなったから
だ。
実は運用をしていなくても、約束した利回りが高くても、次の出資者が見つかる限り、このシステムが生き延びることができてしまう。
もちろん出資者が永遠に現れることは絶対にない。必要な出資者の数は、指数関数的に爆増する必要があるからだ。いつかは必ず破綻してしまう。

年金とポンジー・スキームとの共通点

次の出資者がいなくなると破綻するポンジー・スキームだが、怖いことにそれはポンジー・スキームだけのルールや法則にはとどまらない。
ポンジーさんがもしちゃんと運用をしていたとしても、必要な分配金が多いようなシステムであれば、分配金を捻出するための出資者が必要だ。
その場合でもシステム存続に必要な数の出資者がいない、となればたどり着く結果は、ポンジー・スキームと一緒、「破綻」だ。

そう、それが今の日本の年金に重なっている可能性があると思う。

年金はポンジーさんとは違い、運用はしている。運用こそしているが、年金を受け取る側として必要な金額に対して、支える側の出資者がそれ以上必要となる。
その出資者が増えていくような国であれば年金というシステムはその間は存続していくが、出資者が減っていく国であれば、いずれ破綻してしまう。
高齢・少子社会で起きていることは、その出資者の減少と、必要な分配金の増加だ。

年金は詐欺ではないが、この破綻する構造を放っておけば、言い方はひどいが結論としては詐欺と同じ運命を辿ってしまう。
それをわかった上で現状を放置してしまうことは、詐欺バリに悪質と言われてもしょうがない。

次の出資者や買い手が存在しているのか

株であれば、次の買い手がいそうで、どんどん買ってくるのであれば、値段は上がる可能性が高い。
年金であれば、次の出資者が十分にいれば、存続できる可能性が高い。
日本人である以上、年金を支払わないという選択肢はない。
でもせめて他の商品などで、次の買い手や出資者がいないようなものに手を出さないように気を付けることはできると思う。

何かを見極めるときの、見方として一つの参考となってくれたらいいなと思う。
そして日本がどこの国にも負けない、こびない、とても強い国になって欲しいと毎日思っています。

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