奇跡の業界? 保険業界

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さくたろうの考え

こんにちは。さくたろう です。
今回は保険業界について、何か投資で役立つような情報はないか、自分なりに深堀りしていこうと思いました。

在庫を持たない、商品は「紙」

保険業界の商品は目に見えない。
電化製品や自動車のような実態のある商品であれば、在庫を抱え、その商品の良し悪しが業績を大きく左右する。
一方で金融は契約という商品を売る為、正直商品の優劣は会社によって大きく存在するとは言えない。
いくら国主導の規制緩和が進んだところで、とんでもない発明とも言えるような商品は出てこないし、もし出てきたとしても、他社が容易にその商品を模倣してくるだろう。
まとめると
・在庫を持たない商品がメリット
・商品に大きな独自性は存在しない

と言ったところがまず特徴と言える。

在庫の価値が大きく損ない、「減損」が発生するような業界ではないとは言えるが、かと言って「危機に強い」なんてことは決してない。
例えばリーマンショックの際は、危機の震源となった米国の金融会社は日本円にして20兆円という天文学的な公的資金の注入を必要としたし、日本の生損保会社も、平気で10年分の利益に匹敵するような巨額損失を出した。
この理由は単純で、資金をあらゆる市場で運用しているからだ。
運用をして利益を出すことで業界が成り立っている。
ハメを外した運用をして危機の際に巨額損失を出すことは良いこととは言えない。

(少し脱線するが、生損保業界はそれででも、銀行業界よりはマシかなとは思う。
銀行は自分で持ってるカネの10倍以上のカネを平気で人に貸し付ける。
持ってないのに貸すんだから、詐欺に近い。
そしてその貸したカネから平気で金利を取り、今まで大きな顔をしてきた。
生損保と銀行は同じ金融業界だが、生損保業界は、銀行業界ほどはひどくない。
これだけは言っておきたかった)

脱線したが、とにかく、生損保も危機に強いわけではない。むしろ脆い。


脆いが破綻は聞かない・・・

日本では、生損保会社の業績が悪くなると、破綻するのか?というと、破綻の歴史はほとんどない。
どこか他の同業他社が待ってましたかのように買ってくる。
そう言ったことを繰り返し、例えば損保では、今では3メガ損保と言われている、東京海上(8766)・MSAD(8725)・損保ジャパン(8630)に大きくは集約していく流れとなっている。

海外での保険会社もそうだったが、こうも大きくなってくると政府側も大きくて潰せないというようになってくるのだろう。
Too big to fail(大きすぎてつぶせない)というやつだ。
いつも思うのだが、目に見える商品を一生懸命に作って世に送り出す会社は破綻のリスクを負っているのに、何故金融は同じ条件でリスクを取れないのか、理解に苦しむ。

何はともあれ、あまり破綻は聞かない業界であることは事実だ。
これが題名でもある、奇跡の業界のゆえんた。

金融ビッグバン

破綻が少なく、商品にも差がない、そんな中1990年代後半に、「金融ビッグバン」による規制緩和の波がきた。
外資系生損保が次々と日本に繰り出す。
例えばだが「ダイレクト損保」と言われる、代理店という中間マージンのない業態で保険料を安く抑えたタイプのものだ。

もうその頃からは20年は経つが、ダイレクトのシェアは、日本では8,5%程度にとどまっている。
イギリスでは50%、韓国では40%だ。それと比べると日本の8,5%は低い。

その理由は諸説あるが、とにかく規制緩和でも、物凄いダメージを受けたり牙城を崩されずに今のところ存在しているのが日本の生損保会社、と言ったこととなる。

脆いようでニーズは確実にある業界

人は安全や安心を買いたがる。僕もそうかもしれない。
そして安全や安心は資本主義社会では立派に商品として成立する。
これはなかなか商品としては不朽的と言えるのかもしれない。

「テールリスク」という言葉がある。
その意味は、「起きる確率はめちゃ低いけど、起きたらとんでもない損害をもたらす」
というものだ。
これを回避するために、投資家は自分の力で損失をなるべく小さく抑えようと努力するし、また人々は生活の上で、保険に加入する。
このテールリスクがあらゆる世界に存在する限り、保険は必要ということになるんだろう。

リスクが常に存在するのだから、規模の増減はあれ、世の中から保険という概念が全てなくなることはないんだろうな、というのがさくたろうの結論だ。

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