ブリヂストンは燃えているか

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さくたろうの考え

こんにちは。さくたろうです。
今年も雪が舞い散る季節となりました。全国でも初雪が観測されています。
車のタイヤを冬タイヤに変えるために先日タイヤ販売店に行きました。初めてスタッドレスを購入したのですが、あまりの高さにそれこそ背筋が凍り付きました。17万・・・学生の頃であれば新生活が軽くスタートできそうな金額です!!!
一方でマレーシア産の同じ大きさのタイヤは4万円代・・・こちらのタイヤの質は大幅に落ちるものの、日本産のタイヤを購入する場合、こんなにも値段が違うものなのかと心も体も財布も何もかも冷え切って帰ってきました。・・最近寒いですね。

ブリヂストンの冬タイヤの筆頭は「ブリザック」という名称で、新しい型が出るたびに、その品質は確かに向上している、と店員さんが丁寧に説明してくれました。
雪道に慣れていないドライバーには、まずブリザックが間違いないと、店員さんの自信からも品質の文句なし度が伝わってきました。

価格で勝負はムリ

17万円と4万円代・・・これでは価格で勝負するには差が開きすぎています。
こんなところで勝負する気は、ブリヂストンにも他の日本メーカーにもないように感じました。
それよりも性能で勝負していることが良く伝わってきました。止まりやすさ、静粛性、カーブ時の性能等、アピールポイントがこれでもかとパンフレットに書かれており、「これならば・・・こっち(日本製)かな・・・」とギリギリ思いとどまらせる内容のものです。

携帯電話もそうかもしれませんが、低価格のラインナップを揃える会社とのシェア争いが激化するのだろうと思います。
すでにブリヂストンの連結営業利益率は2015年に14%あったものが、2020年には7%まで下がっています。

いずれさくたろうも今の貧困から将来極貧へとなっていく運命、もうその時にはタイヤに17万円は逆立ちしても払えないことになります。
おそらくこの流れをブリヂストンもすでに予測しているのでしょう。

EV化の流れ

電気自動車へのシフトはもう止まらない中、ブリヂストンも高いタイヤだけの一本足では考えていないようです。
例えば最近のEVメーカーは本当に電気自動車を「作って売る」ということに特化しているところが多く、アフターフォローやメンテナンス、修理といったサービスを持たない会社が勃興してきているようです。
EV整備の領域で手を挙げたのがブリヂストン。日本だけでも系列を合わせた実店舗数は1100拠点を持っています。
(タイヤ館はブリヂストン系列として)
仮にですが、この1100店舗で、新興EVメーカーの電気自動車をアフターフォロー、メンテナンス、修理を行えるようになるとしたら、EVメーカーにとっても、相当頼りたいネット網に映っているはずでしょう。
電気自動車は今のガソリン車よりも構造が簡単であるので、常駐する整備士も今必要な整備スキルとは異なるレベルでいいとも言えます。

少し話はそれますが、その店舗網全てのにEVスタンド(充電設備)を置くとして、それだけで1100店舗がスタンド機能としてすぐに急浮上してくるということは、今あるガソリンスタンドは3万店舗を割り込んでいる実態を考えれば、「EV普及には充電設備の観点で時間がかかる」との見方も、時間の経過とともに下火になっていくのかもしれません。
ブリヂストンの他にもTOYOTIRE、住友ゴムなどの大手もいますし、またブリヂストンに似た構想を検討可能な会社は他にもあります。オートバックス(9832)やイエローハット(9882)なども候補にあがるでしょう。さらに自宅に充電施設も作れるEVの方が、実は3万店舗を切っているガソリンスタンドよりも思ったより早く環境も整っていくのではないでしょうか。(妄想ですが)

話を元に戻しますが、仮に自分が新興EVメーカーであれば、そのメンテナンス等を請け持ってくれる先があるなら、是が非でも組みたいと思うはずです。そしてその整備の中で消耗する電気自動車用のタイヤを一手に請け負うことができれば、それはさらにブリヂストンにとって好都合なはずです。これからはそういったセグメントにブリヂストンも力を入れていくのではないでしょうか。

トヨタ・日産・既存のメーカーは

遅ればせながら大掛かりなEVシフトを発表したトヨタ。ディーラー網にもこれからどんどんEVスタンドができていくのでしょう。
しかしあまりにも遅いEV対応。いやいや動いている感じが伝わってきそうです。(さくたろうはトヨタを弱気に見ています)
おそらく既存の自動車メーカーは自身の自動車のメンテナンスをすることになると思いますが、問題は新興EVメーカーには「ディーラー」という概念がないということです。ダイレクトに自動車を売ってきて、そのメンテナンスは外部にお願いする。
自分の作った車のみを売る販売店をとんでもない規模で持っている既存メーカーはそれが有利にも不利にも働く環境となりそうです。
実際、アメリカーの既存自動車メーカーでは、販売店の数を大幅に削減していくような流れをすでに大掛かりに始めています。この流れを不利に捉えているということでしょう。日本に今その流れはほぼありません。とにかく日本はスピードで負けています。

ここで販売店網を持たないであろう新興EVメーカーとは価格差が発生するはずです。自動車保険でもそうですが、ダイレクトに販売してくる新興企業は既存の大きな販売網を持つ企業に対して、30%、場合によっては50%程度も価格を抑えて販売してきます。
そしてその新興企業のスタイルを支える中の一つに、ブリヂストンなどの企業が必要不可欠なのではと思います。

燃えろ!ブリヂストン

いずれ、既存の自動車メーカーの販売店の数は、音を立てて崩れていくように激減するのではないでしょうか。理由は、上述した通り、その販売店を保持するためのコストです。それが自動車の価格にに上乗せされている以上、いくらコスト削減に強い既存メーカーも価格面で不利な戦いとなるはずです。
そのディーラーの跡地を、取って代わるようにして埋めていくことができる企業、それは新興メーカーに好意を持たれている企業。ブリヂストンのような企業なのではないでしょうか。
このままではいけないと一生懸命に変わろうとしているブリヂストン。
活路は絶対にある!変わることにためらっている会社なんか置いていって、時代の流れに乗っていけ!!!

17万円のタイヤ代を、応援のお金と思わないと心が収まらないさくたろうでした・・・

ブリヂストン(5108)¥4,961- 2021年12月17日

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